好きなものを好きなだけ

名前通り、好きなものを紹介していきます。 読書が好きなので本の紹介がメインになります。 オタクなのでラノベが多いですが文学とかもチャレンジしている傾向の模様。

ブログ近況

自分が触れたものをテキトウに紹介していくブログです。

だいたいラノベの紹介が多いですが、最近は文学とかも挑戦しています。

基本的にポリシーとかは無く、何でも好きになるので、将来的にはラノベだけではなく色々なものを紹介していきたいと思います。

共感したり、興味をもって頂ければ幸いです。

近況

更新が滞ってしまい。申し訳ありません。なおきです。

とりあえず、生きているし、本もちゃんと読んでいますが部活の方が忙しくあまりすすめない状態にあります。

9月の中旬辺りからまた読書のスピードが上がると思うので、色々読んでいきたいと思います。

相変わらずラノベメインになりそうですが、ちょくちょく文学も読んでいきたいと思っています。

ほかにも音楽とかゲームについても触れていきたいですね。

色々模索しながらのこのブログをよろしくお願い致します。

今回は短めですが、生存報告ということで。

それでは、また。

美少女ふたりが難事件に挑むミステリーラノベ『しずるさんと偏屈な死者たち』

こんばんは。なおきです。

いきなり余談話ですが

ブログの方針は決まったものの、「どう書くか」という課題にぶつかっております。
おそらく訪問者がくるようになっても、引きつける文章を書いている気がしません。
文章力を上げるのもこのブログをやっている目的のひとつなのでなんとかしたいところ!

ちょっと調べてみるとこんなサイトが→http://www.wakatta-blog.com/post_556.html

「商品エッセイ」
この単語に注意がいきました。おそらく、ぼくがこのブログでやろうとしている形が商品エッセイであるとわかりました。
今回は「商品エッセイ」という概念を意識しながら更新するとします。よろしくお願いします!



さて。きょう紹介するライトノベルは『しずるさんと偏屈な死者たち』です。
このブログでは珍しく未完のライトノベルの紹介となります。
『しずるさんシリーズ』で富士見ミステリー文庫から出版していたのですが、同レーベルが終わってしまい幻のシリーズになりかけたところでした。
しかし、星海社文庫でみごと復活を遂げました!今作は第一巻ですが続々出す予定で、あたらしい書きおろしも含めた新刊も出版予定になっています!

では、紹介もといエッセイを書いていきましょう。




たぶん、みなさんにもあるでしょう。

「好きな作家だけど、あんまり興味のなさそうな内容で買うか迷う」ということが。

買ってみると案外面白いこともあれば、普通に失敗だなと思い「慣れないことするからそうなるんだよ」という感想を抱くこともあるでしょう。

買わなくても、店頭に並んでいるとなんとなく手にとってあらすじをみたりして気になってしまう。

本(マンガも含む)を読んでいれば誰にでも起こる現象。

ぼくにも経験があります。例えば上遠野浩平という作家(同ブログ ナイトウォッチシリーズの記事参照)。

彼はブギーポップシリーズでデビューした作家ですが、ミステリーものを書いていたということを知りました。

ミステリーに全く興味がなかったぼくはもちろんノータッチ。

しかし、作者の情報を追っていると題名がちらちら目に入って気になることはありませんか?

今回、紹介するものはそんな感じで出会ったライトノベルです。

今回、新装版が出るということだったので「読まず嫌いせずに読んでみるか」なんて思いながら買ってみることに。


しずるさんと偏屈な死者たち『しずるさんと偏屈な死者たち』


作:上遠野浩平(ブギーポップ、ナイトウォッチシリーズ)

イラスト:国道12号


2、3巻は今年、4巻は来年2014年に発売予定






イラストの左がしずるさん(ホームズ的役割)
謎の難病で病室にこもっている女の子です。とても頭が良く、病室から出なくても事件を解決しちゃう不思議な女の子

右はよーちゃん(ワトソン的役割)
警察もビビるレベルくらいの権力を持っている家のお嬢様。
しずるさんのお見舞いによく来て事件解決の資料(といっても新聞や雑誌)を持ってくる普通な女の子

あらすじ
事件の状況をよーちゃんが知らせ、しずるさんがパパっと解決する安楽椅子探偵モノ。
唐傘小僧、宇宙人、幽霊犬に吊られた男。どれも不可解な状況から始まりますが病室にいながら解決されていきます。
ちょっと特殊なガールズトークが特徴なミステリーライトノベル。


感想
ふむ。「上遠野の小説だ」といってしまえば一言で終わってしまう小説です。

もちろん褒め言葉で「世界のことがわかったような、わからなかったような気分になれる」小説です。

“ねえ、よーちゃん。人が人を殺すときというのは、その段階で既に失敗をしているということなのよ。だってそうでしょう?殺したら、法律とか道徳とか常識とか、そしてあるとするならば良心とか、世界は犯人を糾弾し彼の行動を否定するものばかりになる。そんな可能性を招くことは、やらないに越したことはない。それでもやってしまうという、その時点で既に彼は失敗している。その前にやっておかなくてはならなかったことを怠っていたから、そんな人殺しなんていう無理のあることをしなければならなくなった。…つまり殺人というのは、基本的には失敗の埋め合わせであり、自分の怠惰をごまかそうっていう姑息なものなのよ”(星海社版、29ページより)

この台詞がお気に入りです。殺す前にもうちょっと頑張っとけよということですね。
取り返しのつかない状況まで到達する前にやらなければならない努力というのはあるというしずるさんの大変含蓄のあるお言葉。
一つの言葉やテーマ(ここでは”殺人”というワード)で格言めいたセリフが出てくるのが上遠野節。かもしれない。

それにしてもミステリーという部分を押してたワリにはちょっとオチが弱いんじゃないの~というのが素直な感想です。
じゃあジャンルなんだよって言われたら「ミステリー」としか答えられないんですけどね(笑)

ちょい雑学
ここでミステリーというジャンルについて触れてみましょう。
このジャンルはファンの間で「ミステリー」と「ミステリ」の二つのタイプに分けられているらしいです。
「ミステリ」:狭い意味で探偵小説、本格的な推理小説。古典的なものを指すことが多い?
「ミステリー」:上記を含めたホラーや冒険小説なども含めたジャンル
だそうです。
という訳で、ジャンルは「ミステリー」でいいのではないでしょうか?
推理がメインというより、ちょっとズレたガールズトークがウリですからね。

総括
上遠野好きなら「買い」だと思います。これも多分、ブギーポップの世界観と同じだと思いますが、初めての方でも楽しめる内容になっていると思います。

短編形式で上遠野浩平の雰囲気を軽く楽しめる内容になっています。

今回は手にとって成功だったから良かったものの、がっかりすることなんて良くあります。
こいつなら面白い。このシリーズなら面白い。色々と勝手に期待をよせて、勝手に裏切られるなんてことはたくさんありますからね。
なにも買い物に限った話じゃありませんけどね(笑)人間関係でも似たようなことなんていくらでも起きるものです。
期待しつつも、し過ぎない。バランスが大切なのかもしれませんね。

今回はこの辺で。

それでは、また。


↓から『しずるさんと偏屈な死者たち』お求め頂けます。店頭で買うのが一番ですけどね。まぁ一応。
しずるさんと偏屈な死者たち (星海社文庫)
しずるさんと偏屈な死者たち (星海社文庫) [文庫]

あんまり広告のつもりは無いので、控えめで表示します。

リンク:『しずるさんと底無し密室たち』 こちらからシリーズ2弾のレビューに飛べます。是非。

一般人にも勧めるライトノベル『サクラダリセット』

こんばんは。なおきです。

漫然とやっているこのブログですが、ちょっと運営について考えてみました。

そこで課題が1つ見つかりました。

「コンセプト」を決めるということです。

何について書くのかを考えてみたのですが、やはり自分の好きな物、つまりオタク趣味的なものを書いて見ようと思うのです。

要はラノベとかアニメとかゲームの話ですね。これらを主軸に他に気に入ったものとかについて語ろうと思います。

そうすれば、検索に引っ掛かるかもしれない。閲覧数が増えるかもしれない。

という訳で僕の好きな物を紹介していくブログにしていきます。

そのなかでたまに僕の近況報告とかも書くのでお付き合い頂けたらと思います。

では、一発目ですね。タイトル通りですが前にも書評を書いた『サクラダリセット』について書いて行こうと思います。



『サクラダリセット』 角川スニーカー文庫 全7巻  著者:河野裕 イラスト:椎名優
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  左は一巻の表紙です。
  
表紙の女の子は春埼美空という名前で世界を三日前に戻せるという「リセット」という能力を持っています。
ただ、自分の記憶も三日前に戻るので「使った」ことを憶えられないというデメリットがあります。













お話の紹介

超能力が当たり前に存在している町〈咲良田〉で記憶保持の能力を持つ主人公、浅井ケイとリセットという能力を持つ少女、春埼美空の二人は高校の「奉仕クラブ」という課外活動を行っています。能力を用いて依頼された事件を調査、解決などを行っていくのが話の主軸になります。
クラブ活動を通しての出会い、ケイと美空の過去話、能力を統括する管理局の存在などが絡み合って話が進んでいきます。
最終的には咲良田内の能力の存亡をかけて動くことになります。ケイ達の選択やいかに―!みたいな話です。


それでは感想へ

他のライトノベルとは違うと言うのが第一の感想でした。

どこが違うのか?
  • 「能力モノ」にはバトル描写が枕詞のように必ずと言って良いほど出てきます。しかし本作は殆んど出てきません。必殺技なんかある訳がありません。事件解決と言いますがケイの説得によってなされるので、悪い奴をぶっ飛ばすとかそういうことが無いのが特徴的です。大変平和的な解決ですが、心の問題に触れることが多いので重い内容になっています。
  • 最近のラノベのようなハチャメチャで明るいものではなく、静かで透明感のある雰囲気で話が進んでいきます。また、話の謎を散りばめるのが上手く、最終巻では全てが機械のパーツのように組み合わさり無駄なく、過不足無く綺麗に完結します。ダラダラと書かれても1巻から集めようという気が起きないものですしね。
  • 挿絵の使い方が特殊です。普通に一枚絵がページに載っているものが大半ですが、文章で5、6行のスペースを用いて挿絵を挟むという事をやっています。新しい試みだなぁ(単純に他の例を知らないだけ)なんて思いながら読んでいました。流行ったら良いのになぁと思う位に良い演出です。
この辺が他のライトノベルと大きく違う所でしょうか。

皆さんが気になる作者の文章力ですが、高いと思います。

「ライトノベルは文章がダメだ」と仰る方が多いですが、本作に関してはそんなことは無いと言いたいですね。別に高尚で素晴らしい文章だとも言えるほど僕は文章に明るく無いのですが、頭の悪い文は書かない作家だと思っています。僕は読書好きな後輩に勧められたのですが、彼は「純文っぽい」と言っていましたね。


能力=その人の願望 という魅力

例えばケイ、彼の記憶保持は自分が捨てた実の家族のこと悲しかったことや嬉しかったこと全てを憶えていたい、忘れたくないという気持ちが表れています。

このようにキャラクターの内面が能力に直結しています。その能力のルーツが丁寧に描かれて、人間の美しさ、傲慢さ、儚さを感じさせキャラクターに魅力を与えています。


「人の内面」というテーマですが、重苦しくならず、かといって軽すぎない内容でバランスの良いライトノベルだと思いました。話もまとまっていますし、何より冗長じゃないことが大きいですね。
僕はあまり何巻も出しているものは好きではありません。昔は禁書を全巻持っていましたが新約になってつまらなくなって売ってしまったことがあります。
それからは短く完結しているものが良いと思うようになりました。僕も読んだことのあるライトノベルはあまり無いのでこれから探していくことになるでしょう。
話が逸れましたが、本作『サクラダリセット』はオタクでもそうでない方でも一度は読んでほしい作品です。
知名度はあまり高くありませんが少しでも名が知れ渡れば良いと願っております。
この作者の次回作が出たら間違いなく買うと思います。

それでは、また。
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なおき

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